研究室概要
私は大学院でフランスの哲学者アンリ・ベルクソンの感性論について研究し、それから対象を戦後の美術、音楽、ポピュラー文化に広げていきました。近年は戦後日本における、美術と音の結びつきやオーディオ文化の歴史を調査しています。私の専門は聴覚や音をめぐる芸術、文化とひとまずは言えますが、この広い領域のすべてを扱うのではなく、先行する議論を批判的に検討することを研究の方針としています。
また、私は学術的研究だけでなく、展覧会、イベント、ワークショップ、録音物や展覧会カタログの販売、翻訳や批評なども手がけてきました。古いオーディオを収集したり、古い録音物をデジタル化したりもしています。これらの実践はいずれも、音をもちいてユニークな創作をする個人がどのように音を聞いてきたのかを考える、という美学的関心にもとづいています。
博士前期課程
美術総合研究
- 美学・芸術哲学
修士論文の執筆のための準備を進める。まず研究テーマをしぼりこみ、それにもとづいて必要な文献収集、読解、調査などを行う。
- 修士論文のテーマをしぼりこみ、研究の方向を決定する。
- 修士論文執筆に必要な研究能力、思考力、語学力を身につけることができる。
美術特別研究
- 美学特殊研究
美学に関する文献、主に外国語文献の講読を通じて、専門的な思考力と語学力を養う。また研究関心に応じて課題を出し、研究能力の向上をはかる。
- 美学に関する専門的な思考力と語学力を高めることができる。
- 美学に関する高度な研究能力を身につけることができる。